ラクダさんとの楽しい砂山越えはあっという間に終わり、自力でもうひと山を越えなくてはならない。ヒェ〜!!足が砂に埋もれてゆくー!そして、目の前に立ちはだかる砂の壁(坂)。こんなん登れるかーっ!!結局、さっきのユーセフに手を引いてもらい、やっとこさ登ることができた。歩き部隊の体力おそるべし。 ユーセフが、ここに座れと場所を指定する。なんで2人なの?周りを見渡すと、なぜか皆、お助けマンとペアで座っている。しょうがなく彼の隣に座り、お互いの話をしたり、砂に名前を描いたりして遊ぶ。ユーセフがカタカナで「サハラ」と描いてくれた。ツアーのおばさまに教えてもらったのかな?なぜか年齢の話になって、ユーセフが年下ということが判明。私の年を、砂に描いたら驚いていた(笑)
旅のハイライト・サハラで日の出 ついに、日の出だ!!周りが、だんだんオレンジの光に包まれていく。モヤってなくて良かった。モロッコまで来たかいがあった♪太陽の暖かさに感動していると、ユーセフの態度が豹変。「アルバイト、アルバイトー♪」と言いながら、新聞紙に包んだ化石を取り出し、並べ始める。これが、添乗員さんから噂に聞いていた「お助けマンから化石売りへの変身」かーなんて感心してしまう。「ごめんねー。私には必要ないよ。」ときっぱり言うが、辛そうな顔をして「僕の家族を助けてよ。」と懇願してくる。よく見ると、着ている服の袖なども擦り切れている。「もう、お金はないの」と言っても、「日本に帰れば、New Moneyが入るじゃないか」には、正直まいった。でも、お助け代のチップを最後に払うことになっていたので、それで勘弁してもらおう。 早い!もう撤収時間?!添乗員さんと2人、行きに登ってきた砂の坂に躊躇していると、ユーセフがまた座れと言う。砂の上に座ると、添乗員さんと私の足を1本ずつユーセフが引っ張った。「砂漠のスキー」らしい。気分はハイテンション!なんだか、楽しくなってきた♪ ジープに戻り、朝食をごちそうになる遊牧民のお宅めざして出発!車窓から、さっきのお助けマンのお兄さんたちがバイクに乗っているのが見える。ひょっとして、バイク通勤?!Oさんから聞いた話によると、Oさん担当のお助けマンは5時半に起きて21時に寝るんだって。なんだか、サラリーマンみたいね。