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結局、アリは1人で潜りに行ってしまった。ああ、行っちゃったなぁ…と、また、ほげーーっとしていると、男性が1人やってきて話しかけてきた。英語が上手で、イスラエルについてどう思う?などと話題をふられて困った。私が旅行に行った限りでは悪い人とは会わなかったので、おもわず「良い人たち」と言ってしまった。彼は怪訝な顔をし(そりゃそうだよね)、「エジプトとイスラエルは戦争をし、シナイ半島も占領されたことがあった。」などと話してくれた。私は、言い訳のようだけど、イスラエルではパレスチナの人たちに会った(エルサレムのアラブ人街に泊まったり、エリコに行ったので)。そこの人たちは良い人だった。ユダヤ人とは話をする機会がなかった…などと正直に言った。次に、大学の専攻の話題になった。この人ってインテリだなぁ。「インテリ」というあだ名(そのまんま)を密かにつけた。
彼と話している時に、16,7歳の少年がやってきた(初対面)。インテリと入れ替わりになり、話をする。キラキラした瞳が印象的。はにかみながら、話をしてくれる。旅行者からお金をまきあげることしか考えていないエジプシャンとは違う顔だ。インテリやアリとも友達らしい。おもしろい人間関係だなぁ。
いつの間にか、ビーチに来て、1時間くらい経っていた。せっかくなので、潜りに行ったアリが戻ってくるまで待っていることに。ひたすら、ぼーっとする。アリの姿は見えない。どこをどう潜っているのだろうか?本当にストロングだ。
アリが視界に入った。今まで姿が見えなかったのに、急に姿が見え、だんだん近づいてきた。
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